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福島第1 汚染水、海へ流出か・・排水溝から高濃度検出

東京電力は8月23日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)のタンクから大量の高濃度放射能汚染水が漏えいした問題で、タンク周辺から海にいたる排水溝内から採取した水の分析結果を発表しました。タンクの上流側より下流側で高濃度の放射性物質が検出されたことから、タンクから流出した汚染水の一部が、排水溝を通って外洋に流れ出た可能性が高まりました。東電も可能性を認めています。

排水溝はタンク群の数十メートル東側を通って、直接外洋につながっています。今回、排水溝内から22日に採取した水を分析したところ、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)が、最大で1リットル当たり580ベクレル検出されました。

タンクから漏れた汚染水が排水溝まで到達した痕跡が残っていた付近(B-1)では同330ベクレル、そのやや下流(B-2)で同250ベクレル、さらに下流で別の排水溝との合流地点の手前(B-3)では同580ベクレルでした。タンク群より100メートル上流側で採取した水は同71ベクレル、下流の別の排水溝との合流地点(C-1)は同200ベクレルでした。

東電は同日、漏えいタンク下側や外周のボーリング調査、重汚染土壌の回収などを行って、汚染水の流出経路や汚染範囲を調査する計画を発表。外洋への
流出や地下水バイパスヘの影響などを調べるとしています。

また同日、漏えいしたタンク付近の汚染された場所の地面の試掘作業を始めました。水たまりがあった場所12平方メートルの地面を深さ40~50メートルまで掘り、汚染の広がりを確認して回収する範囲を決めるといいます。

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