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海を汚すな 官邸前行動・・事故収束宣言撤回こそ

首都圏反原発連合(反原連)は8月23日、首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発で高濃度の放射性汚染水が漏れる危機的な状況のなか、原発推進・再稼働を進める安倍晋三内閣。2800人の参加者(主催者発表)は「海を汚すな」「再稼働反対」「原発いらない」と怒りの声をあげました。

(写真=上)金曜日の行動で原発すぐになくせ、海を汚すなと抗議をする人たち=8月23日、首相官邸前 (写真=下)コールする笠井亮衆院議員(左)と吉良よし子参院議員=同日、国会前
(写真=上)金曜日の行動で原発すぐになくせ、海を汚すなと抗議をする人たち=8月23日、首相官邸前
(写真=下)コールする笠井亮衆院議員(左)と吉良よし子参院議員=同日、国会前

この日は、全国各地から参加した人たちの姿が目立ちました。伊方原発(愛媛県)の再稼働に反対する「伊方原発をとめまっしょい☆若者連合」の呼びかけ人、アユムさん(23)は「絶対に伊方原発再稼働してほしくないという私たちの思いを、東京の人たちや政府に直に伝えたくて来ました。未来に希望の持てるエネルギーに転換させたい」といいます。

佐賀県の女性(70)は、九州電力と国に玄海原発の運転差し止めを求めている九州玄海訴訟原告団の仲間とともに初参加。「佐賀でも毎週行動を続けています。あんな汚染水漏れ事故を起こしても原発を輸出しようとするとは信じられません。首相は人として、ここに集まる人たちの声を聞いてほしい」

笠井衆院議員と吉良参院議員も

官邸前行動では日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員が参加。「汚染水問題は、漁業者が試験操業しようとしていた矢先でした。地元は怒り心頭です。東電任せにしていた国の責任です。事故収束宣言を撤回し、原発の再稼働の審査はあきらめ、輸出もやめて、今すぐ原発廃炉を決断しなさい」(笠井氏)、「私たちは官邸前で、事故は収束していないと声をあげ続けてきた。それを無視したから、事故を深刻なものにした。私たちはこれからも再稼働反対の声をあげ続ける」(吉良氏)と訴えました

「原発ゼロ」各地で

福島第1原発でタンクから高濃度汚染水が流出する中、8月23日も「原発ゼロ」行動が各地で取り組まれました。

秋田

秋田県の「さよなら原発県民アクション」は、秋田市中通の仲小路などをデモ行進し「汚染水漏れだどさ、そいんだばダメだ」などと唱和。30人が参加しました。大館市役所から″ハチ公小径(こみち)″までの行動には、初参加の青年を含む23人が参加。「収束宣言撤回」など訴えました。

名古屋

「今も漏れてる汚染水!」との抗議の声が響いた名古屋市の関電東海支社前。保育士を34年間やっているという橋本聖(きよし)さん(58)は、「子どもの未来を願ってた分、事故は非常にショック。抗議に来ないと保育園で子どもに顔向けができない。汚染水で事故レベルはさらに上がっている。輸出して世界の人を同じ目にあわす気かと言いたい」と、ドラムをたたく手にさらに力をこめました。

岡山

原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は、岡山市の中国電力岡山支店周辺で32人が参加し、53回目のデモ行進をしました。

伊原潔事務局長は、福島第1原発で高濃度の放射能汚染水がタンクから漏れている重大性とともに、2012年度に新たに発電を始めた太陽光や風力などの発電能力がほぼ原発2基分に相当することなどを話しました。

参加者は「♪丘のうえ 作ろうよ 風力発電 屋根も使い パネルで 電気をつくろう」と歌ってアピールしました。

長崎

「いますぐ原発ゼロヘ! ながさき『あじさい行動』」が長崎市でありました。

36人が参加。日本共産党の堀江ひとみ県議もプラカードを手に加わりました。「原発いらない」「子どもを守れ」「未来を守れ」と唱和し、市役所と県庁を往復しました。

参加した介護職の女性(50)は「ずっと先の未来の子どもまで安全に暮らせるように、原発はなくしてほしい」と力を込めました。

京都

京都市の関電京都支店前では、約120人が参加。「大飯(原発)を止めて」「原発廃炉」などと唱和しました。

イギリス人のスティーブン・ギルさんは、チェルノブイリ原発事故時の雨による放射能汚染を経験したが、福島原発事故はもっと厳しい状況だと言い、「地震国の日本で、二度と原発事故が起こらない保証はありません。原発は時代遅れです」と鍋を打ち鳴らしてアピールしました。

日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員がスピーチしました。

海はつながっている・・汚染水流すな・再稼働反対 金曜行動

福島第1原発で大量の放射能汚染水が漏れる中、原発金曜行動が8月23日も各地で取り組まれ、「原発再稼働反対」「即時原発ゼロ」「海を汚すな」などの声が響きました。

新潟・・替え歌を合唱

新潟市で、「なくそう原発新潟市民ネット」の54回目の行動が新潟駅近くの石宮公園で行われ、市街をデモ行進しました。

参加者は「福島原発で汚染水がタンクから流出し、原発の再稼働などとんでもない」「汚染水が流れるのは太平洋だから大丈夫だと思っていたら大変。海はつながっており日本海側にも流れる。泉田県知事は福島事故の検証なくして再稼働の議論はしないと言い続けている。官僚からバッシングが起きているが、知事に頑張れと言いたい」と発言しました。

恒例の替え歌では、「おお地下水は汚染」(元歌「おお牧場はみどり」)を「おお原発危険 福島で壊れちゃった おお原発危険 放射能で汚染 ホイ」と合唱しました。

石川・・通行人と対話

石川県金沢市のJR金沢駅東口広場で、原発再稼働反対や原発ゼロを訴える金曜行動が行われ、約30人が参加しました。行動は毎週続けられ、58回目です。参加者らは「原発は必要かどうか」を聞くシールアンケートを持って通行人と対話。首都圏反原発連合製作のリーフレット「NO NUKES MAGAZINE」も配布しました。

それぞれが手作りしたプラカードなどでもアピール。大飯原発4号機が定期検査に入り、日本の原発が稼働ゼロになる9月15日に合わせて金沢市内で同日開催するパレードヘの参加も呼びかけました。

仕事帰りの女性(58)は「遠くない将来には、原発から他のエネルギーヘの切り替えをしていかないといけないと思うので、今のうちからでも原発は無くしていった方がいい」と話していました。

富山・・大雨の中宣伝

いらんちゃ☆原発@富山は、大雨のなか富山駅近くの広場で「すべての原発をただちに無くそう」と53回目の金曜行動に取り組みました。ハンドマイクで訴えるとともに、原発関連の動画を流しました。

たまたま京都から富山に旅行に来ていた女性が「京都でも金曜日行動に参加している」と行動に参加。率先して「志賀原発は廃炉」「北陸電力は原発やめよう」「大飯原発ただちに止めよう」などとコールしました。通行人から「原発はいらない」と激励がありました。

福井・・集会参加訴え

福井県では、毎週定例の抗議行動が福井市内にある関西電力地域共生本部の前で取り組まれ、仕事帰りなどの人たちがプラカードをかかげてアピールしました。

原発問題住民運動県連絡会の林広員事務局長は、関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の順次定期検査入りで国内原発稼働ゼロとなる9月15日に計画している集会(福井市中央公園、午後1時)が正式決定したことを報告し、「ぜひ参加を広げたい」とのべました。

日本共産党の佐藤正雄県議は地質学の専門家らと大飯原発敷地北側の海岸を18日に調査し、活断層の可能性が否定できない断層を今回見つけたことを報告しました。

長野・・原発ゼロまで

大雨のなか、長野市で金曜デモが開かれ、「海を汚すな!」「魚が食べたい!」「再稼働反対!」と生声でコールしました。ジャンベ(太鼓)やタンバリンを鳴らし、元気にコールしました。

昨年(2012年)7月から始まった金曜デモは、毎週休まず開かれ、今回で57回目を数えます。JR長野駅前周辺を40分かけて、2回同じルートをデモします。

先頭を歩く、「原発に頼らない未来を創ろう」代表の田沢洋子さんは「山口県・祝島で原発建設反対に取り組むおばあちゃんたちのように粘り強く、原発がなくなるまで行動を続けたい」と話しました。

静岡・・通行人が注目

静岡県浜松市中区・JR浜松駅前では、浜岡原発(御前崎市)の廃炉や原発ゼロを訴える32回目の「原発再稼働反対金曜アクション@浜松」が行われ、約20人が参加しました。多くの通行人の注目を集め、若者が携帯電話のカメラで写真を撮る姿もありました。

ギターや太鼓の音を響かせて替え歌を熱唱し「再稼働反対」「放射能いらない」と大声でコールしました。「福島原発事故が起こり子どもの甲状腺がんが新たに診断されるもとで、原発推進なんてとんでもない」と怒りの訴えもしました。

参加した高橋万記子さん(60)=東区=は「放射能汚染水により海が汚されてしまっている。安心して魚を食べたい。そして魚たち、自然に生きる生物も元気にくらせる地球に。こんな悲惨な事態をおこす原発はなくしていきたい」と語りました。

岐阜・・福島のことを

岐阜県大垣市のJR大垣駅前で原発ゼロを求める行動が行われました。通行人に9月8日大垣市内で行われるさよなら原発パレードの案内チラシを配布し、「再稼働を許さないよう声をあげよう」と呼びかけました。

「私たちは原発のない未来を選択します」「大垣市に100ミリシーベルト!年間被ばく量、岐阜県が予想」と書かれた青色のパネルなどを掲げ、参加者は訴えました。

毎回参加する男性は「福島のことを何としても訴えないと。ここに参加し、再稼働なんてもってのほかと意思表示したい」と話しました。

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