関西電力の大飯原発(福井県おおい町)の稼働している2基のうち3号機(出力118万キロワット)が9月2日、定期検査のため運転を停止します。残る大飯原発4号機(同)も15日に停止する予定で、全国50基の原発は再び稼働ゼロとなります。
関電は、大飯原発とともに、現在停止中の高浜原発(福井県高浜町)3、4号機(出力各87万キロワット)の再稼働に向けた適合性審査を原子力規制委員会に申請しました。
しかし、大飯原発については、規制委が敷地内の破砕帯(断層)が活断層かどうかの検討をしており、審査自体が保留扱い。高浜原発についても、津波によって敷地の一部が浸水する恐れがあり、規制委から津波対策の見直しを迫られています。
このため、関電は、火力発電所のフル稼働や他の電力会社からの調達で乗り切る考えです。
(「しんぶん赤旗」2013年9月2日より転載)