関西電力は9月2日、大飯原発(福井県おおい町)3号機(出力118万キロワット)の運転を定期検査のために停止する作業を開始しました。全国50基の原発の中で唯一稼働を続ける同4号機(同)も15日には停止し、再び稼働ゼロとなります。
関電によると、2日午後5時前から3号機の原子炉の出力を下げ始め、同11時ごろに発電機と送電系統を切り離す作業を実施します。
3号機の原子炉が停止するのは3日未明だとしています。
大飯3、4号機は国民の多くが反対する中、政府が指示した30項目の「安全対策」も大半が先送りされたまま、2012年7月、当時の民主党政権の″決断″で相次いで再稼働が強行されました。同年9月に発足した原子力規制委員会による敷地内の破砕帯調査も始まりましたが、運転を続けました。
今回は、営業運転後13カ月以内の定期検査を原発に義務付ける規定に基づき停止することになりました。