
新潟県の花角英世知事が21日に東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認したことに対して、同日に抗議声明を出した「柏崎刈羽原発再稼働の是非を考える新潟県民ネットワーク」は県庁で会見しました。
大賀あや子世話人は、公聴会や県民意識調査で半数~6割以上の県民が「現段階では再稼働に懐疑的であると明らか」なのに、知事は明確な根拠も示さず容認の判断をしたことは「大きな怒りと失望を禁じ得ない」と抗議しました。
佐々木寛新潟国際情報大学教授は、花角氏が2018年知事選で「県民に信を問う」と公約し、県議会で再三答弁してきたのに、「県議会議決をもって信を問うとするのは県民を欺いている」「新潟の民主主義が壊れた」と抗議しました。
大賀氏は、県民投票条例案否決後も、新潟日報や県民ネット独自の県民調査で、「県民の信を問う」手法は、「県民投票」が約6割と、「県議会議決」の14%を大きく上回っていると述べ「県民一人ひとりが意思を表明する県民投票の実施こそ必要」と求めました。
県民ネットは、25日昼に県庁と県議会を包囲する「人間の鎖」行動を予定しています。午前11時に県庁隣の自治会館1階で集会後、11時45分から行動。連絡先080(7668)4457
(「しんぶん赤旗」2025年11月23日より転載)