
静岡市で中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の再稼働反対を訴える「金曜アクション」が21日、700回を迎えました。再稼働反対の一点で2012年7月から始まりました。同日に表明された、花角英世新潟県知事による東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認に参加者から「住民の命を軽んじている」などの怒りの声が上がりました。
「原発を止めるまでアクションを続けたい」と訴えた芳賀直哉静岡大学名誉教授は「柏崎刈羽と浜岡は同じ沸騰水型。浜岡原発の再稼働の呼び水になるのでは」と懸念しました。
1回目から参加を続けてきたという藤原玲子さん(60代)=静岡市=は「住民のことを考えたら再稼働はできないはず。判断基準がわからない」と言います。53歳の女性=静岡市=は「地震が頻繁にある日本で原発を動かしていいのか。未来のことを考えてほしい」と話しました。
静岡大学名誉教授の居城弘さんは「南海トラフ地震の震源域にある危険な浜岡原発の再稼働を認めるのか。原子力規制委員会の見識が問われる」と述べました。
名古屋市の中電本社前で脱原発を訴える青柳清子さん(74)=名古屋市=が駆けつけました。「中電社員の弟は浜岡原発での作業後に白血病となり35歳で亡くなりました。原発は危険です」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2025年11月23日より転載)