
「さようなら原発!栃木アクション2025」が15日、宇都宮市の宇都宮城址(じょうし)公園で開かれ、県内各地から集まった参加者は、同市宮の橋まで約2・2キロをパレードし、「原発いらない、再エネ推進」「東海第2、再稼働反対」などとシュプレヒコールしました。
集会で、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が講演し、世界の電力供給が再生可能エネルギーと蓄電池の組み合わせにシフトしているのに対し、日本は原発の最大活用へ「逆走している」と指摘。オーストラリア南オーストラリア州では、2027年に太陽光と風力で100%の発電が達成されると紹介しました。「住宅の屋根に太陽光パネルを設置し、蓄電池を備えればエネルギーは十分まかなえる。自然破壊をともなうメガソーラーに頼る必要はない」と話し、「政治を変えていくのは住民の行動だ」と訴えました。
集会は「原発の新増設や再稼働を認めず、速やかに原発に依存しない社会の実現を求める」とするアピールを採択。実行委員会の大木一俊代表は「日本は地震・火山大国で、過酷事故の危険性が大きい。避難の難しさも福島や能登で明らかだ。脱原発社会を早急に実現しよう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2025年11月17日より転載)