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原発依存ない社会目指す/美浜の運転延長ノー 名古屋で市民宣伝

 

老朽原発廃炉を訴える参加者=16日、名古屋市

原子力規制委員会による関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転期間延長認可から16日で9年を迎えました。同原発は来年で稼働開始から50年を迎えます。名古屋高裁で認可取り消しを求める原告を支援する「老朽原発40年廃炉訴訟市民の会」は同日、名古屋市の金山駅前で街頭宣伝を行いました。

 美浜原発3号機は1976年に稼働を開始。2016年に、原子炉等規制法が定める運転期間「原則40年」を迎えましたが、規制委は20年間の運転期間延長を許可しました。

 原発事故の避難計画では逃げることができないと語る原告の近藤ゆり子さん=岐阜県大垣市=は、「原発事故でふるさとが住めない場所になります。安心して暮らしていけるよう原発はやめましょう」と訴えました。

 草地妙子共同代表は、福島第1原発事故前から脱原発運動に携わっていましたが、事故は起きないとの「安全神話」にだまされていたとし、「原発は重大な事故を引き起こし、日常も壊されます」と話しました。

 弁護団長の北村栄さんは「老朽原発の稼働を許してはいけません。一日も早く原発を無くし、健康や生活を守ろう」と呼びかけました。

 参加者は「老朽原発うごかすな!」「老朽原発審査がずさん」などと書かれたプラカードを持ち、通行人に脱原発を訴えました。

(「しんぶん赤旗」2025年11月17日より転載)