
3団体が九電要請
九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)で5月に作業員が内部被ばくした問題で19日、「原発なくそう!九州玄海訴訟原告団・弁護団」「玄海原発対策住民会議」「原発と放射能を考える唐津の会」の3団体が玄海町で九州電力に今回のように内部被ばくが判明した場合の救済措置をどう考えるかなどを質問しました。そのうえで作業員を健康被害から守るための実効性のある対策をとるよう要請しました。
質問では、今回の内部被ばく事故について健康被害がでる恐れは否定できないと指摘。内部被ばくの診断と治療を行う指定の医療機関はどこかや、通常の作業従事者に被ばく線量が記された手帳の交付や離職後の健康診断がされているかなどを問いました。
広報統括の帖地一久グループ長が対応。九電側は病院名は公表せず、3団体のメンバーが被ばくした状況を詳しく聞いても回答できない場面もありました。「訴訟原告団」の染谷孝・共同代表暫定代行が「何をどうしたら体内に入ったのか、それがはっきりしないと対策もとれないのではないか」と批判しました。
日本共産党の黒木初・唐津市議は、作業場所の放射線量などについて質問しました。
3団体は質問と要請に9月末までに文書による回答を求めています。
(「しんぶん赤旗」2025年8月21日より転載)