原子力規制委員会で再稼働のために続けられている北海道電力泊原発(北海道泊村)の審査には重大な誤りがあるとして、NPO法人原子力資料情報室が23日、専門家によるオンライン記者会見を開きました。
規制委の泊原発3号機の新規制基準適合制の審査は、大詰めを迎えています。
会見で、行動する市民科学者の会北海道事務局長・小野有五氏(北海道大学名誉教授、自然地理学)が、審査における北海道電の主張には多くの誤りがあると強調しました。特に、敷地内活断層の評価や火砕流状の堆積物の認定について、「明らかに科学的におかしいことをやっている」と指摘しました。
小野氏はこの間、規制委の泊原発の審査を注視し続け、原子力規制委員会に対して提言なども行ってきました。同会は18日、規制委に断層評価に関して露頭や地層をさらに調査し、再度審査をするよう求める要望書を送付しています。
(「しんぶん赤旗」2024年12月24日より転載)