青森県むつ市で26日、使用済み核燃料中間貯蔵施設に東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)から核燃料が搬入されたことを受け、市民団体が緊急の抗議集会を開きました。主催は、「核のゴミから未来を守る青森県民の会」と「使用済核燃料搬入反対現地実行委員会」です。
使用済み核燃料が入ったキャスクは24日に同原発から搬出されました。事業者のリサイクル燃料貯蔵(RFS)は、搬入後の検査を経て10月末までに事業を開始するとしています。搬出先とされている六ケ所村の再処理工場は、8月に27回目の完成延期が発表されたばかりです。
運搬船が入港した港付近での抗議集会に、各地から市民約50人が参加。新潟県など県外からも連帯メッセージが寄せられました。
スピーチでは、全く見通しのない核燃サイクルを容認・推進する国や県・市、事業者に対して厳しい批判や怒りの声が相次ぎ、参加者は「核のゴミ捨て場にさせない。負の遺産をこれ以上残さないために、ともに頑張ろう」と力強く呼びかけ合いました。
日本共産党の工藤祥子むつ市議は、「搬入は市民の了解を得ているとは言えない。力を合わせ核のゴミはいらないと声を上げ続けます」と決意を語りました。集会後、参加者は、「搬入反対」「子どもや孫にゴミを残すな」と抗議の声を上げました。
(「しんぶん赤旗」2024年9月27日より転載)