自民党の河野太郎デジタル相は26日、国会内で記者会見し、来月の党総裁選(12日告示、27日投開票)に立候補を表明しました。
河野氏は同党の裏金事件について「不記載額の返還をすることでけじめとし、前へ進んでいきたい」と述べた上で、「国民の審判を総選挙で仰ぐ」と表明。裏金事件の根本にある企業・団体献金の禁止には触れませんでした。
憲法改定について記者に問われ、「憲法の議論というものをしっかり前に進めて、なるべく早く(改憲の)発議にもっていきたい」と明言しました。原発については「リプレース(建て替え)も選択肢としてある」と指摘。「脱原発」が持論でしたが転換し、事実上、新増設を容認しました。
河野氏は総裁選のキャッチコピーに「有事の今こそ、河野太郎」を掲げ、「日米同盟があれば世界最強の米軍に守ってもらえる」時代から世界情勢が大きく変わっていると主張。「日本の応分の責任と負担」について国民としっかり議論したいと表明しました。
選択的夫婦別姓制度については「認めた方がいい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2024年8月27日より転載)