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工期延長 県に報告へ/日本原燃 再処理工場

 日本原燃は23日、青森県六ケ所村で建設中の使用済み核燃料再処理工場について、「2024年度上期のできるだけ早期」としていた完成目標を延期すると発表しました。原子力規制委員会による安全審査の長期化が理由で、延期は今回で27回目。隣接するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料工場についても同様に延期します。原燃は29日に新たな目標時期を県と村に報告する方針。

 同社の増田尚宏社長は23日午前、県庁を訪れ、環境エネルギー部長と危機管理局長に非公開で延期を報告。その後、記者会見し、安全審査の説明に1年程度要するとして延期を表明しました。

 1993年に着工し、当初は97年の完成予定だった再処理工場は、政府が「基本的方針」に掲げる核燃料サイクルの中核施設。

 再処理工場の総事業費は日本原燃に再処理を委託している「使用済燃料再処理・廃炉推進機構」の今年6月の発表によれば、昨年度から約4000億円増の約15兆1000億円。また、MOX燃料工場の事業費は、昨年度から約200億円増の約2兆4300億円。総事業費には、建設費や40年間の操業費、廃止にかかる費用が含まれ、電力会社が負担します。

 (時事)

(「しんぶん赤旗」2024年8月25日より転載)