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「原発は経済的破滅」 豪首相、野党公約を酷評

 【シドニー=時事】オーストラリアのアルバニージー首相は20日、野党・自由党などの保守連合が原発導入を次期総選挙の公約に掲げたことについて、「すべてのエネルギーで最も高くつく。経済的破滅となる」と酷評しました。労働党政権は原発に頼らず、再生エネルギー拡充で脱炭素化を進める方針を改めて強調しました。スカイニューズの番組で語りました。

 保守連合は19日、政権を奪還すれば従来の原発禁止政策を転換し、7カ所に新設する計画を公表しました。ただ、具体的な費用は示していません。

 豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)の試算によると、原発1基の建設費は最大170億豪ドル(約1兆8000億円)で、発電コストは再生エネルギーの2~3倍とされます。アルバニージー氏は「(計画実現なら)つけを払わされるのは納税者だ」と主張しました。

(「しんぶん赤旗」2024年6月22日より転載)