東京電力福島第1原発6号機で高圧電源盤が停止し、使用済み燃料プールの冷却が停止したトラブルで、電力を流す金属製の板の一部が火災で損傷していたことがわかりました。20日の原子力規制委員会の会合で東電が説明しました。
東電によると、18日午前8時33分ごろ6号機の高圧電源盤が停止。その直後、原子炉建屋の隣にある6号機タービン建屋の地下1階で火災報知器が鳴り、煙が確認されています。
現場確認の結果、高圧電源盤に電気を送る金属製の板には焦げ跡があり、破断しているものもありました。
東電は、ショートが発生し、火災に至ったと推定。金属製の板の近くからは金属片が見つかっており、金属片とショートによる火災との関連や金属片があった理由などを調べるとしています。
また、今回の件で6号機使用済み燃料プールは約10時間冷却が停止し、温度は22度から23・5度と1・5度上昇しました。
(「しんぶん赤旗」2024年6月22日より転載)