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「東電 合意に反する」 福島原発かながわ訴訟 原告側が主張

閉廷後の集会で原告団の報告を聞く参加者=16日、横浜市中区

 東京電力福島第1原発事故で、福島県から神奈川県内に避難した被災者が国と東電に損害賠償を求める「福島原発かながわ訴訟」第2陣の第9回口頭弁論が16日、横浜地裁でありました。傍聴席はほぼ満席となりました。

 東電は「これまで直接請求やADR(裁判外紛争解決手続き)などで十分過ぎる賠償をしてきたので、払い過ぎた分を差し引いた賠償額を」と主張。原告弁護団は反論しました。

 山野健一郎弁護士は、これまでの賠償は東電と被害者の間で合意書に基づき厳密に支払われたものであることを具体的に述べました。また両者の合意は、被害者側から「足りない」と言えるが、東電が「(払い過ぎた分を)返せ」と言えないものであり、「東電は合意に反する」と主張しました。

 閉廷後の報告集会では、小賀坂徹弁護士が「次回の口頭弁論は7月11日で、1日かけて4人の原告本人尋問が行われ、ヤマ場になる。たくさんの傍聴者で、原告団を励ましてほしい」と訴えました。また、最高裁に上告した第1陣の闘いについても報告しました。

 村田弘(ひろむ)原告団長は、「事故でこれほどの被害を与えるものは原発だけだ」と述べ、今後の闘いについて語りました。

(「しんぶん赤旗」2024年5月23日より転載)