青森県むつ市で１９日、使用済み核燃料の搬入に反対する集会とデモ行進がおこなわれ、県内外から集まった１０１人が「むつに核のゴミを持ち込むな」と力強いアピールを繰り広げました。主催は、使用済み核燃料搬入反対現地実行委員会です。

　全国で唯一、原発から出された使用済み核燃料の中間貯蔵施設がある同市。事業者のリサイクル燃料貯蔵は、７～９月の間に東京電力柏崎刈羽原発（新潟県）から使用済み核燃料が入った容器１基を搬入すると明らかにしています。

　集会では、むつ市や新潟県の柏崎市、刈羽村など、各地で反原発・核燃の運動に取り組む人たちがスピーチ。岸田政権の原発回帰への批判や、中間貯蔵の大前提にある核燃料サイクルの破綻が次つぎ指摘されました。これ以上核のゴミを増やさないために原発の稼働を許さないたたかいへの決意も語られました。集会宣言では、最長５０年の貯蔵期間終了後の具体的な搬出先のめども全くないままでの施設の操業・搬入は許されないと強調し、参加者は自然豊かなむつ市を次の世代に引き継ぐためにも全力を挙げ運動に取り組もうと誓い合いました。

　日本共産党から、むつ市議団と県議団が参加しました。

（「しんぶん赤旗」2024年5月20日より転載）