原発をなくす富山県連絡会は18日、富山市で記念講演会と総会を開きました。石川県珠洲市に住む、「志賀原発を廃炉に!訴訟原告団」団長の北野進氏が「能登半島地震から考える原発―原発震災の恐怖―重大事故のリスク」と題して講演。48人が参加しました。
北野氏は、かつて関電、中電、北電の3電力共同で計画された珠洲原発の予定地が、1月に発生した能登半島地震でどうなったかを紹介し、「珠洲に原発がなくて良かったと、住民は心から安堵(あんど)している」と語りました。
能登半島地震では、志賀原発で重大事故につながりかねないトラブルが多数発生しました。北野氏は、たくさんの活断層に囲まれた志賀原発の実態も明らかとなり、志賀原発の避難計画はすべて破たんしたと強調。「能登半島の教訓を生かし、まず志賀原発の再稼働を止め、全国の運動に広げよう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2024年5月23日より転載)