今年度初めてで昨年８月からの通算では５回目となる東京電力福島第１原発からの汚染水（アルプス処理水）海洋放出が始まった１９日、福島市で反対行動がありました。ふくしま復興共同センターの呼びかけです。

　中心市街地で「ＡＬＰＳ処理水の海洋放出は中止を！　新たな汚染水発生を抑える抜本対策を！」と書かれた横断幕を広げ、「海洋放出ＮＯ」などのプラスターを掲げてスタンディング宣伝しました。

　同センターの野木茂雄代表委員は「本日、東電は今年度１回目の海洋放出を開始しました。私たちはこれに強く抗議します」と力を込めました。さらに「原発事故の被害者である漁業者との約束を、事故の加害者である国と東電が破る。こんなことは絶対に許してはいけないし、曖昧にしてはならない」と訴えました。

　日本共産党の宮本しづえ県議は「汚染水は今も増え続けている。海洋放出は３０年程度で終えると言うが、とても納得できる話ではない」と批判するとともに、国・東電は地下水流入を抑える専門家の提案を検討すべきだと述べました。

　行動に参加した添田雅弥さん（３８）は「海洋放出で問題が解決するわけではない。今後も中止と抜本的な対策を訴えていきたい」と話しました。

（「しんぶん赤旗」2024年4月20日より転載）