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トリチウム32万ベクレルに・・福島第1原発 井戸 日追うごと上昇/せき内流出17トン

東京電力は10月11日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で300トンの高濃度汚染水漏れがあったタンクから北へ20メートル離れた井戸で、10日に採取した地下水から1リットル当たり32万ベクレルのトリチウム(3重水素)を検出したと発表しました。漏れたタンク群「H4エリア」周辺の井戸の地下水では最高値でした。

井戸は、8月19日に120リットルの汚染水の水たまりがあった場所から1~2メートルしか離れていません。7日に採取した地下水からは同25万ベクレル、8日採取分からは同26万ベクレル、9日採取分からは同28万ベクレルが検出され、日を追うごとにトリチウムの濃度上昇が続いています。しかし、東電は上昇の原因については「わからない」とするだけで、手をこまねいている状況です。

東電は、タンクから漏れた汚染水が染み込んだ土を回収しましたが、汚染水がどこにどれだけ染み込んだかはわかっていません。

 

せき内流出17トン・・タンク汚染水漏れ

東京電力福島第1原発でタンクの天板部分から汚染水が漏出した問題で、東電は10月11日、タンクを囲うせき内に漏れた汚染水の量が約17トンだったとの推計値を発表しました。タンクに水を入れ始めた時点と、漏出が止まった時点の水位差から算出しました。

東電によると、せき内にたまった水をタンクに移送する際、入れ過ぎたのが原因。タンクの水位は一時、98・6%に達しましたが、漏出が止まったときの水位は98・1%でした。東電はこの水位差などから推計しました。

せきの外に漏れ出たのは約430リットルでした。

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