日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 決して再稼働させない 原発ゼロ☆統一行動・・国会へ、全国から4万人

決して再稼働させない 原発ゼロ☆統一行動・・国会へ、全国から4万人

東京・日比谷公園、霞が関、国会議事堂一帯が10月13日、「再稼働反対」「原発ゼロ」を訴える人の声で包まれました。首都圏反原発連合(反原連)、原発をなくす全国連絡会、さようなら原発1000万人アクションの3グループによる共同行動「10・13 ノーニュークスデイ 原発ゼロ☆統一行動」です。東京電力福島第1原発で放射能汚染水が漏れ続ける危機的状況のなか、原発再稼働へ突き進む安倍晋三政権に、「福島を忘れるな。再稼働を許すな。全国の思いをひとつに」を掲げ、全国各地から、のべ4万人(主催者発表)が参加しました。

「原発いらない」、「再稼働反対」と、アピールして行進する原発ゼロ統一行動の参加者=10月13日、東京都千代田区
「原発いらない」、「再稼働反対」と、アピールして行進する原発ゼロ統一行動の参加者=10月13日、東京都千代田区

「再稼働やめて」と書いたプラカードを掲げた東京都北区の女性(48)は「再稼働は百害あって一利なしです。みなさんと一緒に声を結集して、きっと政府に原発をあきらめさせます」と話します。

昼の日比谷公会堂集会は、会場定員となる2000人に入場整理券を配布。集会30分前にはすべてなくなりました。3グループの代表があいさつ。反原連のミサオ・レッドウルフさんは「決して再稼働させない強い気持ちをみなさんと一緒にアピールして、今後の行動への礎(いしずえ)となる日にしましょう」と呼びかけました。

午前10時半から並んで入場整理券を受け取った名古屋市の男性(37)は「数万人規模の反対運動を肌で感じたくて来ました。今日は夜の国会前大集会まで参加して原発ゼロを訴えぬきます」と語りました。

巨大デモは30以上もの隊列となり、参加者はドラムをいくつもつなげた特製の楽器や、防護服、プラカードやのぼりなどでアピールしました。沿道には「笑顔で元気に原発ゼロ」と書いた横断幕を広げ、デモ隊を応援する人の姿も。

午後5時から始まった国会前大集会では、政党・国会議員、著名人、音楽家、原発立地地域の参加者などがスピーチをしました。日本共産党の志位和夫委員長は、笠井亮衆院議員、田村智子、吉良よし子両参院議員と一緒に参加し、「再稼働と輸出はただちにやめよ、すべての力を原発事故の収束と汚染水対策に集中せよ―この声を突きつけていきましょう」と訴えました。

再稼働を中止し、汚染水問題の解決にすべての力をそそげ・・志位委員長がスピーチ

スピーチする志位和夫委員長(左から2人目)と(右から)笠井亮衆院議員、田村智子参院議員、吉良よし子参院議員=10月13日、国会正門前
スピーチする志位和夫委員長(左から2人目)と(右から)笠井亮衆院議員、田村智子参院議員、吉良よし子参院議員=10月13日、国会正門前

13日の「10・13 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆統一行動」で日本共産党の志位和夫委員長がおこなったスピーチは、つぎの通りです。

みなさん、こんばんは。日本共産党の志位和夫です。

あさって(15日)から国会が始まります。この国会の最大の問題の一つは、福島第1原発の放射能汚染水の問題です。

安倍首相は「国が前面にたって解決する」といいました。しかし、実態はそうなっていないじゃありませんか(「そうだ」の声)。「国が前面に」というなら、四つの点で態度の転換が必要だと思います。

「海を汚さない」ことを基本原則にする

第一は、「放射能で海を汚さない」ことを基本原則として確立することです。

これは当たり前のことですが、原子力規制委員会の田中委員長は「放射性トリチウムは薄めて海に流せばいい」と繰り返し言っているじゃありませんか。許せません(拍手)。このような考え方を一掃しようではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

現状を調査し、「収束宣言」を撤回を

第二は、汚染水の現状を徹底的に調査し、「収束宣言」を撤回し、非常事態だということをはっきりさせることです。

安倍首相が「状況はコントロールされている」「完全にブロックされている」と事実をねじ曲げる発言をしたことは、断じて許すわけにいきません。(「そうだ」の声、拍手)

撤回と謝罪を求めていこうじゃありませんか。(大きな拍手)

再稼働・輸出を止め収束に全力を

第三に、政府が再稼働と輸出に熱中していることが、汚染水対策にも最大の障害になっています。

東電は、再稼働を狙う柏崎刈羽(かしわざきかりわ)原発の職員は1200人から1人も減らそうとしません。ところが、その一方で、福島第1原発の職員は1300人から1000人に減らし、そのおかげで現場は疲弊し、トラブルが相次いでいます。これは、みなさん、逆さまじゃありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

再稼働と輸出はただちにやめろ、すべての力を原発事故の収束と汚染水対策に集中せよ―この声を突きつけていこうじゃありませんか。(大きな拍手)

「再稼働反対」、「原発をゼロに」と抗議の国会前大集会に集まった人たち=10月13日、国会正門前
「再稼働反対」、「原発をゼロに」と抗議の国会前大集会に集まった人たち=10月13日、国会正門前

東電を破綻処理し国が直接に責任をもつ態勢を

第四に、事故対策の主体を東電にまかせていいのかが問われています。

安易な仮設タンクに頼って汚染水を漏出させたのも、地下水の遮蔽壁(しゃへいへき)をつくるのをずるずる先のばしにしてきたのも、「もうけ第一」の東電の姿勢が問題ではないですか。

もはや東電に当事者能力がないことは、誰の目にも明らかではないですか。(「そうだ」の声、拍手)

そうであるならば、東電は破綻処理すべきではないでしょうか。(大きな拍手)

東電を破綻処理し、国が全責任をとる態勢をつくるべきです。そのさい、メガバンクなど、原発で大もうけをしてきた勢力に責任を果たさせようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

再稼働反対、原発なくせ!

みなさん、いま日本に動いている原発は一基もありません。この暑い夏、原発なしでもやっていけることは、みんながわかりました。再稼働の条件も必要性もありません。

最後にご一緒にコールさせてください。再稼働反対、原発なくせ、ただちになくせ、がんばりましょう。(大きな拍手)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です