打開策示してくれた質問・・福島・いわき市漁協代表理事組合長 矢吹正一さん
志位委員長の代表質問は、東電福島原発の放射能汚染水問題で、国の責任について具体的に指摘し、危機打開策をはっきりと提案してくれてよかった。
しかし安倍首相の答弁は、「全面的」などの言葉はあるものの「放射能で海を汚さない」という決意、収束に本気で取り組む姿勢は伝わらず、信用できない。
汚染水漏れ事故がいっこうに止まらないのは、政府や東電が東京オリンピックや再稼働という自分たちの″城″を守ることに気持ちがあり、福島のことは「東北の火事場」としか考えてないからではないか。
汚染水で海を汚された原発事故以来、一日の操業もできないという福島の漁業者が肌で感じている痛切な苦しみを政府、東電はまるでわかっていない。
政府は、志位委員長が求めたように再稼働の活動を中止し、人員や物的資源の集中など汚染水問題解決のために本気で努力してほしい。
首相は「収束宣言」撤回を・・ふくしま復興共同センター子どもチーム事務局 佐藤恭子さん
安倍首相は放射能を港湾内にとどめているといいますが、セシウム検出などの現実をみればそうなっていないことは明らかです。海を汚さないことは、県民、国民、全世界への責任です。濃度でなく総量の問題であり、薄めて海に流すなどとんでもないことだと認識すべきです。
「以前の政権がいった、収束という気にはなれない」などと答弁しましたが、ならば「収束宣言」を撤回したらどうですか。
「収束宣言」の根源になっているステップ2には、汚染水の量を減らしていくとあります。これに照らせば現状はクリアされていない。
汚染水問題の危機を打開し、廃炉をめざすことに全精力を傾ける姿勢はまったく伝わってきませんでした。
なくせ!原発11・2集会と県民過半数署名の世論で安倍政権を追いつめていきたい。