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原発反対の官邸前行動・・再稼働やめ汚染水対策を

「原発いらない」「再稼働反対」と抗議のコールをする人たち=10月18日、首相官邸前
「原発いらない」「再稼働反対」と抗議のコールをする人たち=10月18日、首相官邸前

首都圏反原発連合(反原連)は10月18日、官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発では放射能汚染水が海へ流出し、観測井戸で1リットル当たり79万ベクレルもの放射性物質が検出されるなど非常事態です。こんな状況で原発の再稼働を進めようとする安倍晋三内閣に、2000人(主催者発表)の参加者は「海を汚すな」「再稼働反対」と訴えました。

「再稼働より汚染水なんとかしろ」「再稼働も輸出も諦めろ」と書いたプラカードやゼッケンなど、さまざまなアピールグッズを掲げた人が多数参加。反原連のミサオ・レッドウルフさんは「汚染水はコントロールされてないと全世界に向かって宣言しなさい。再稼働なんて許さない」と訴えました。

東京都あきるの市から参加した男性(71)は「安倍首相は汚染水がコントロールされているなんていうが、海に流れても構わないとでも思っているんじゃないのか。東電任せじゃなく、国をあげて対策を講ずるべきです」と話します。

同練馬区の男性(36)は「(首相が所信表明演説で)再稼働の中止も東電の破たん処理も否定したことが許せない。汚染水処理の具体的な対策も語れないこの政府に、原発を動かす資格はない」と語りました。

吉良・倉林の両氏スピーチ

日本共産党の吉良よし子、倉林明子の両参院議員は10月18日、金曜官邸前抗議行動に参加し、スピーチしました。

吉良氏は「原発ゼロ統一行動(13日)には4万人が参加した。原発の再稼働も輸出も認めないという国民の声を聞くべきだ」と訴えました。初参加の倉林氏は「『福島を守れ』『原発やめよ』の声をこれからも届けていく」と述べました。

 

抗議のスピーチをする倉林明子(左)、吉良よし子両参院議員=10月18日、首相官邸前
抗議のスピーチをする倉林明子(左)、吉良よし子両参院議員=10月18日、首相官邸前

原発ゼロ・・今こそ 各地で金曜行動

原発再稼働反対、即時原発ゼロを求める金曜日行動が10月18日も各地で行われました。

岐阜

岐阜県関ケ原町の国道21号沿いで午後6時から原発ゼロ行動が行われ、参加者らは楽器の音とともに「さよなら原発」「関ケ原を守ろう」とコールし、市民やドライバーにアピール。クラクションの反応がありました。

参加者は交代でマイクを握り「原発は日本中で1基も動いていません。暮らし・経済・医療・福祉の電気は足りており、原発なしで成り立つことを証明している。原発をゼロにする声を大きくしていこう」と訴えました。

愛知

名古屋市の関西電力東海支社前では、ドラムや管楽器を携えた参加者らのリズムに乗せて、「電力会社は自然を守れ!」「大飯(原発、福井県)はなくても電気は足りた!」と抗議の声を響かせました。

以前の仕事の影響で、肺からアスベストが見つかったという69歳の男性は、「東北沿岸のガレキにも含まれているというし、福島の廃炉作業に行ってる作業員も人ごとに思えなくてね。態勢をきちんと整えて、被ばくもヒューマンエラーもなくしてほしい」と語りました。

静岡

中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉や原発ゼロを訴える、66回目の再稼働反対アクション@静岡が静岡市葵区・青葉公園で行われました。

携帯電話、スマートフォンを使ったアピールが初登場。音楽とともに電子音で「キャー」との歓声や「再稼働反対」の音声を鳴らし、参加者らは「放射能はチョー危ない」など大声でコール。立ち止る若者も出るなど普段より注目を集めました。

県議選(静岡市葵区、定数5)に立候補表明したばかりの日本共産党の、もり大介氏も参加しました。

三重

「原発なくせ三重県民会議」は金曜日集会を津市大門の、まん中広場で開きました。県民会議を代表して報告した日本共産党の大嶽隆司県委員長は「待ちに待った国会が始まった。最大の問題の一つは汚染水問題だ」とし、具体的な対策を取らない安倍政権を厳しく批判。海を汚染させず、東電を破綻処理し国が全責任を果たす体制をつくることなどを提起し、「今こそ原発ゼロ実現を」と運動の強化を呼びかけました。

参加者からは、原発ゼロに向けた県内の取り組みや、ボランティア活動で見聞きした福島の現状などが報告されました。

長野

長野市では、65回目を迎える金曜デモがJR長野駅前周辺で取り組まれました。

参加者らは「長野市から脱原発宣言を。長野市を自然エネルギーの先進都市に」とアピールしました。飛び入り参加する女性や、沿道から手を振って声援を送る人の姿もありました。

新潟

新潟市では、「なくそう原発新潟市民ネット」の62回目の行動が新潟駅近くの石宮公園で行われ、市街をデモ行進しました。

集会では「13日の東京でのノーニュークスデイで限りなく続く人並みに出会った。『福島を忘れるな!再稼働許すな!』を胸に刻み、新潟でも行動を続けていく」「中国電力が進める上関原発(山口県)の建設に反対する漁民がいることも知りました」との発言がありました。

恒例の替え歌では、「原発のフーガ」(元歌「恋のフーガ」)を「地震くる津波くる いつか必ずきっと 原発はもうイヤだ 自然のエネルギーヘ…」と合唱しました。

富山

富山県の「いらんちゃ☆原発@富山」は、JR富山駅北口で61回目の金曜日行動にとりくみました。車いすの人も参加しました。

前々回の行動に続き、「いらんちゃ☆原発」のメンバーで最近、福島県を訪ねた人が現地の状況を報告。他の参加者らも、金曜日行動への参加を呼びかけました。最後に、参加者で「原発いらない」「再稼働反対」などをコールしました。

石川

石川県ではJR金沢駅東口広場で、原発再稼働反対や原発ゼロを訴える66回目の金曜行動が行われ、25人ほどが参加しました。

参加者らは、首都圏反原発連合のリーフレット「NO NUKES MAGAZINE」を配布し、「原発は必要かどうか」を聞くシールアンケートを行いました。福島の現状や原発の危険性を訴える写真を展示しました。高校生や大学生らの多くが対話に応じ、「原発が危ないものなのは明らか。原発を無くしていくように政府は考えてほしい」などの意見が寄せられました。

福井

原発再稼働に対する定例の抗議行動が福井市で取り組まれ、関西電力地域共生本部の前ではプラカードをもった人たちが集まり、県庁周りでは「再稼働反対」「原発いらない」と訴えるパレードが行われました。

関電前の集まりでは歌や発言で参加者が交流し、「10・13NO NUKES DAY」に参加した報告などが行われました。福井市の女性(64)は「地震大国が原発を採り入れてしまったことが間違いです。3・11以来、強い危機感をもっています」と話しました。

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