東日本大震災・原発事故の直後から毎月のように実施されてきた原発「イレブン行動」が、丸12年2カ月となる11日、福島市で取り組まれ、原発回帰や汚染水(ALPS処理水)海洋放出やめよとアピールしました。ふくしま復興共同センターの主催です。
福島県労連の野木茂雄議長は「いまだに原発廃炉の見通しが立たず、事故当時の比較で8万人を超す県民が故郷に戻れていない」と指摘。「県民の被害と苦しみが続くなかで、福島の原発事故が終わったかのように再稼働や新増設、60年を超える原発の運転など原発推進にひた走る岸田政権を許せない」と力を込めました。
汚染水海洋放出について、漁業者との約束を反故(ほご)にして、反対や慎重対応を求める県民の声を無視していると中止を強く訴え、県民が参加して決定権を持つ「円卓会議」の設置を求めました。
プラスターを掲げた松崎聡さんは「避難者の多くがコミュニティー破壊を嘆いていた。海洋放出で分断がさらに広がるのではないか」と怒りの声をあげました。
「110%反対です。賛成の余地はない。方針を決定した菅前首相や引き継いだ岸田首相の政治テロとも言うべきものだ」と白坂和哉さん(55)。海洋放出反対署名に応じました。
(「しんぶん赤旗」2023年5月12日より転載)