「さようなら原発1000万人アクション北海道」実行委員会は6日夜、「原発事故から12年フクシマを忘れない!さようなら原発北海道集会」を札幌市で開き、約200人の市民が参加しました。
フォトジャーナリストの豊田直巳氏が「今も続く放射能汚染の現場から12年間の不可解な国策を問う」と題して講演。福島第1原発事故直後から現在までの様子を写真資料とともに報告しました。
豊田氏は、避難地域解除や祭り開催など「復興報道」の一方で、放射能汚染については語られず、街中には測定器が置かれ、除染汚染土が積まれた横を住民や観光客が歩いていると指摘。「震災前や事故直後にあった景色は過去として消され、復興の雰囲気と現実は見えている景色が違うということを次世代に伝えていく必要がある」と強調しました。
帯広市の男性は「毎年気にかけていたが、改めて12年前のことを思い起しました。戦争の歴史もフクシマも、うそや修正をしてはいけないとの認識を深めました」と話しました。
年配の女性2人組は、「知らない事実が写真で伝わり、とても勉強になりました」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月8日より転載)