関西電力高浜原発4号機で1月に発生した中性子量の低下による緊急停止に関して関電は3月7日、原子力規制委員会の公開会合で報告しました。
報告では、ケーブルの接続金具の接触不良のために、48本ある制御棒のうち1本が原子炉に落下したことが原因と説明しました。
制御棒は、電磁石で原子炉の上部に保持される構造です。関電によると、今回落下した1本を含む3本の制御棒を保持する電磁石で、電流の低下が確認されました。
調査では、格納容器から出ているケーブルの上に、別の束ねたケーブルが覆いかぶさっていたことがわかり、このかぶさったケーブルによって接触不良が起きたと推定しています。この状態は同原発の建設時から続いていたといいます。
関電は、3本のケーブルを予備のケーブルに替えるなどの対策をすると説明しています。
(「しんぶん赤旗」2023年3月8日より転載)