日本共産党の穀田恵二国対委員長は3月1日、国会内で記者会見し、政府が閣議決定した原発の「60年超」運転を可能にする法案について「断じて許されない」と主張しました。
穀田氏は、岸田政権が60年超の運転や原発新増設について、国政選挙で公約してこなかったと指摘。現在の運転期間上限は、福島第1原発事故をうけて決めたものだとして、「原発事故をなかったことにする暴挙だ」と批判しました。
60年超の運転を可能とする制度案については、原子力規制委員会で5委員のうち1人が反対したにもかかわらず、多数決で押し切った経緯があります。
穀田氏は、法案提出の「決められた締め切り」があったと認めた山中伸介規制委員長の発言を示し、今回の閣議決定で「まさにそういうことをやったと改めて政府の側が立証した。とんでもない話だ」と批判。原子力の規制と推進の分離も原発事故の教訓だとして、規制と推進の一体化が進められる点でも許されないと強調しました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月2日より転載)