関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)が緊急停止した問題について関電は15日、制御棒が原子炉内に挿入された可能性が高いとの考えを発表しました。そのため、制御棒駆動装置を詳しく点検するとしています。
4号機は1月30日、原子炉内の中性子の量が急激に減少したことを示す警報が出て、原子炉が緊急停止しました。停止まで制御棒駆動装置の故障を示す警報が3回発生し、詳しく点検する中で停止に至っています。
関電によると、制御棒駆動装置の一部の電源を入れたところ、原子炉から出し入れすることで核分裂を制御する「制御棒」(48本)のうち、本来作動すべき制御棒とは別の2本が原子炉内に部分挿入されたといいます。
警報を発信した中性子検出器には異常はありませんでした。関電は、制御棒駆動装置の部品をメーカーで調査しているといいます。このため、4号機の運転再開のめどは立っていません。
(「しんぶん赤旗」2023年2月17日より転載)