東京電力は2月10日、福島第1原発の事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しに向け、1号機の原子炉格納容器内部で実施している堆積物のサンプリングを終えました。原子炉圧力容器の土台周辺部全4カ所から採取した物質の調査分析には、1年程度かかる見通し。
調査には、堆積物表面の粉じんを吸引し採取する装置を積んだ水中ロボットを使用。1月末ごろに調査を終える予定でしたが、機器トラブルによる作業中断などで遅れが生じました。
今後は、2種類の水中ロボットを投入して図面作成や目視などを進め、3月末までの内部調査の完了を目指します。
(時事)
(「しんぶん赤旗」2023年2月12日より転載)