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排水溝 最高5万9000ベクレル・・福島第1汚染水 海に流出か

自ら決めた手順を守らず、堰から直接水を放出

東京電力は10月23日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の排水溝で22日に採取した水から高濃度の全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が検出されたと発表しました。排水溝の水では最高値です。

排水溝は、300トンの汚染水漏れがあったタンク群のそばを通っており、やや下流の地点(B‐2)で1リットル当たり5万9000ベクレル、さらに下流のほかの排水溝との合流点手前(B‐3)で同2万1000ベクレルが検出されました。

東電は、降雨により周辺の汚れが排水溝に流入し、B‐3地点の下流側に土のうを積んでいるため、その手前にたまっていると説明しています。しかし、さらに下流の外洋への出口に近い地点で同1900ベクレルが検出されており、汚染された水が海へ流れ出している可能性があります。

また東電は、23日未明に、降雨のためタンクエリア北西のタンク周りの堰(せき)2力所の内側にたまった水の水位が高くなり、放射性物質の濃度が暫定排出基準を下回ったとして堰の排水弁を開けて放水しました。

東電は、一度仮設タンクに回収してから水を分析するという手順を決めていました。しかし、20日に続き、今回も自ら決めた基準を守らず、タンクに回収せずに堰から直接水を排水しました。

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