岸田文雄首相は1月8日のNHK「日曜討論」の党首インタビューで、「原子力も一つのエネルギーとして正面から考えていくことについて、国民に説明していかなければならない」と述べ、原発の再稼働、運転延長や新規原発建設へと大転換した政府方針を推し進める姿勢を示しました。
また、敵基地攻撃能力保有など大軍拡についても、財源の確保も含めて先送りしないとの考えを強調し、きたる通常国会で説明したいと述べました。一方、昨年末に「政治とカネ」などをめぐり4閣僚が辞任した事態について問われた岸田氏は、「政治の信頼、あるいは共感が大事だということを改めて痛感した」などと述べ、自身の任命責任については一言も触れませんでした。
(「しんぶん赤旗」2023年1月9日より転載)