「さようなら原発一千万人署名市民の会」は11日、東日本大震災・東京電力福島第1原発事故を契機に取り組んできた「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名(さようなら原発1000万人署名)」の最終提出と政府要請を衆院第1議員会館で行いました。累計で883万1163人分となりました。
呼びかけ人の鎌田慧氏があいさつし、原発再稼働・新増設を打ち出した岸田政権について「原発依存を“可能な限り低減”との方針を投げだすものだ」と批判。「再生可能エネルギーを広げる運動などさまざまな人たちと手を携え、脱原発を目指す新たな運動を進めよう」と呼びかけました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、立憲民主党、れいわ新選組の議員があいさつしました。笠井氏は「署名は、世論を大きく動かしてきた。今こそ原発ゼロ・再生可能エネルギーへの転換の時だ。市民のみなさん、野党のみなさんとともに奮闘する」と表明しました。
同署名は、原発の廃炉、核燃料サイクル政策の廃止、再生可能エネルギーへの転換を求めるもので、鎌田氏や大江健三郎、澤地久枝の各氏らの呼びかけで2011年6月からスタートしました。
署名提出後、経済産業省に原発推進政策からの転換を求め、意見交換をしました。
(「しんぶん赤旗」2022年11月12日より転載)