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福島知事選 草野氏最後まで訴え・・汚染水発生抑え込む

汚染水の海洋放出と力を込める草野候補

あす投票

 東京電力福島第1原発から出る汚染水(アルプス処理水)の来春からの海洋放出を許すのかどうかを最大の争点に、一騎打ちで争われている福島県知事選が、30日に投票日を迎えます。

 選挙戦は、「みんなで新しい県政をつくる会」の新人、草野よしあき氏(66)=日本共産党、緑の党が推薦=と、現職の内堀雅雄氏(58)=自民、公明、立憲民主、国民民主の各党の県組織が支援=の一騎打ちです。

 草野候補は「汚染水をひとたび海に流してしまえば取り返しがつかない。福島県民は海洋放出に納得していないと示そうではありませんか」と力を込めて訴えています。

 「流さないでどういう方法にするの」という疑問には、広域遮水壁で新たな汚染水の発生を抑え込み、今のタンクを丈夫なものに替えて陸上保管を継続し、英知を集めた解決方法を確立するとの提案が共感を呼んでいます。

 訴えやビラで提案内容を知ると「よく分かった。頑張ってくれ」と党派を超えて支持が広がっています。

 一方、現職の内堀氏は賛成、反対を明確にしていませんが、海洋放出のための事前工事を了承するなど事実上の容認姿勢を変えていません。

 草野選対本部は「政策を最後まで全県民規模へ広げ切り、勝利の展望を切り開こう」と呼びかけています。

(「しんぶん赤旗」2022年10月29日より転載)