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原発増設拒否・閉鎖を・・スペイン首相 エネルギー対策強調

問題点を列挙

 スペインのサンチェス首相は9月6日、ロシアのウクライナ侵略を契機としたエネルギー価格の高騰への対応策などを議論した議会で、右派野党が主張する原発の増設を拒否し、2035年までに原発を閉鎖する方針を改めて強調しました。

 同国メディアによると、上院での審議では野党第1党である国民党のヌニェス・フェイホー党首が、原発の新設や運転期間の延長を提起しました。同党所属のアジュソ・マドリード州首相は政府が決断するなら原発を受け入れる用意があるなどと発言していました。

 サンチェス氏はまず、関連企業は原発の新設に興味を持っておらず、政府との間で27~35年にすべての原発を閉鎖すると合意していると説明しました。また新原発の立地についても、「アジュソ氏がマドリード州内のどこの人びとが望んでいるのか示してくれるならいい」が、「それでも15年かかる」、しかも「原発で消費する燃料のウランは40%がロシア産だ」と問題点を列挙。原発活用が今日のエネルギー危機を打開する方策にならないことを力説しました。

(「しんぶん赤旗」2022年9月8日より転載)