「原発ゼロ」希望感じる
福島県民は2011年3月、東日本大震災による過酷な原発事故を経験しました。原発は重大事故を起こせば、おびただしい数の人々の生活を奪い、環境を破壊します。
私たちは、県民の怒りと「原発なくせ」の声を全国に広げるため、運動を続けてきました。どの世論調査でも「原発ゼロ」は圧倒的な民意です。
しかし、自民党・公明党は原発を推進しています。自公政治が続く限り、原発ゼロを実現することは困難だと感じてきました。
そうした中で、市民連合が提案した総選挙の野党共通政策に「再生可能エネルギーの拡充により、石炭火力から脱却し、原発のない脱炭素社会を追求する」という具体的な方針が示され、4党が合意したことは画期的です。政権が代われば国民の願いを実現することができるという希望を感じました。
野党共通政策を政権公約へと発展させてほしいし、実現させるために私たちも力を合わせたいと思います。
(「しんぶん赤旗」2021年9月10日より転載)