【口ンドン=時事】国際エネルギー機関(IEA)は11月12日、2013年版の世界エネルギー見通しを公表しました。35年時点の原油需要は、12年比27・0%増の1億1100万バレルと、前年見通し(1億850万バレル)から上方修正。予想を上回る新興国の需要拡大が主因で、特に30年前後には中国が米を抜き最大の原油消費になると予測しました。
需要の内訳を見ると、経済協力開発機構(OECD)加盟国は9・1%減の3710万バレル(前年見通し3760万バレル)と減少が加速。これに対し中国やインドなど非OECD諸国は62・1%増の6420万バレル(同6130万バレル)へ一段と拡大します。
供給面では、シェールオイルが1710万バレル(同1500万バレル)に増加します。この結果、同時点での原油価格(IEA加盟の輸入価格、名目)は、各国の環境政策が現状で推移した場合、1ドル=245ドル。前年見通し(250ドル)からは下方修正されたものの、なお12年の2・2倍に達するとしました。