東京電力は11月15日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で午前8時50分ごろ、4号機の南西側にあるG6南エリアの汚染水タンクから水が滴り落ちているのを発見したと発表しました。東電は、タンク内部からの漏れとみています。
タンク内の水には、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)が1リットル当たり数億ベクレル含まれるとみられています。
東電によると、作業員がパトロール中に、タンクの側面の高さ約2・5メートルのところにある鋼板のつなぎ目から4秒に1滴程度の水が落ちているのを確認しました。漏れが見つかった箇所とその周辺のボルトを締め直したところ、漏れは止まったといいます。漏えい量は最大4・4リットルと見積もっています。
タンク周りの堰には、15日朝の時点で深さ11センチメートルの水がたまっていたといいます。堰内の水を分析したところ、全ベータを1リットル当たり5200ベクレル検出しました。