新日本婦人の会福井県本部は1日、関西電力の老朽原発3基について再稼働に同意しないよう求めて県議会に陳情しました。多田初江会長らが県議会議事堂を訪れ、議会局に陳情書を提出しました。
同陳情では、稼働40年を超えた老朽原発の美浜3号機(同県美浜町)、高浜1、2号機(同県高浜町)の20年運転延長について、「どんなに安全対策を講じても劣化が進み、重大な事故につながる恐れがある」として再稼働を認めないよう求めています。
国内では例がない、これらの運転延長について、杉本達治知事は、地元同意判断に向けた議論を県議会に促しており、事態が緊迫化しています。
原発の耐震設計の要となる基準地震動をめぐっては、関電大飯原発3、4号機(同県おおい町)の設置変更許可を取り消した大阪地裁判決が策定過程の欠点を指摘しています。県内2カ所でこの間開かれた県民説明会でも、老朽原発再稼働を厳しく批判する意見が相次いでいます。
(「しんぶん赤旗」2021年4月4日より転載)