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東電に運転資格なし・・岩渕氏 核設備故障放置を批判

質問する岩渕友議員=25日、参院内閣委

 岩渕友議員は25日の参院内閣委員会で、東京電力が柏崎刈羽原発(新潟県)で核物質防護設備の故障を1カ月以上放置していた問題を追及しました。

 原子力規制委員会は24日の会合で東電に対する措置命令の方針を決定。措置命令への認識をただした岩渕氏に、更田豊志委員長は「(今回の事案は)命令を出さざるをえないような重大な事案であり、かつ深刻」「起きたことに至るまでの管理体制、原子力事業を運用する組織としての姿勢そのものが問われている」と答えました。

 岩渕氏は「原発事故を起こし、事故の反省がみじんも感じられないほど10年間トラブルを繰り返してきたのが東電だ」と厳しく批判しました。

 衆院審議で日本共産党の藤野保史議員が設置許可の取り消しを求めたのに対し、更田氏は「議論が出てくることは否定しない」と答えています。「今も変わりはないか」とただした岩渕氏に、更田氏は「現時点で将来設置許可の取り消しをする可能性を否定するものではない」と答えました。

 岩渕氏は「東電には原発を運転する資格がない。設置許可を取り消すべきだ」と強く求めました。

(「しんぶん赤旗」2021年3月30日より転載)