「正義の判決」「これからもあきらめない」―。水戸市の日本原電茨城事務所前で19日夕、東海第2原発(茨城県東海村)の廃炉をめざす396回目の「原電いばらき抗議アクション」が取り組まれ、約30人の参加者が水戸地裁の同原発運転差し止め判決の喜びを分かち合いました。
参加者は、周辺30キロ圏内の94万人の避難計画は不十分で運転は認めないとした判決に「涙が止まらず9年間の裁判のたたかいが報われた思いだ。裁判長が立派な判決を書いてくれた」「寒い時も暑い時も声を上げ続けてきた。こんなにうれしいことはない」と歓喜のリレートーク。
「避難などしなければならない電気はいらない」「原発はやっぱりダメなんだという声を上げていきたい。廃炉までみんなで頑張ろう」と決意を新たにしました。
3歳の子どもを連れて参加した荻谷祥子さんは「司法が市民と同じ感覚で『避難なんてできない』という当たり前の判決をしてくれた。率直にうれしい」と話しました。
参加者は「老朽原発今すぐ廃炉」「事故が起きれば避難はできない」「日本原電控訴をするな」とシュプレヒコールを上げ、同原発の再稼働ストップをアピールしました。
(「しんぶん赤旗」2021年3月21日より転載)