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基準未満は不許可に・・原子力規制委審査 山添氏が質問

 日本共産党の山添拓議員は17日の参院資源エネルギー調査会で、原子力規制委員会の審査が「合格ありき」で長期化している問題を質問しました。

 山添氏は、新規制基準への適合性審査が、司法によって何度も否定されてきたことを指摘し、「合格させてはならないものを無理に合格させようとするのが問題だ」と指摘。原子力規制委の更田豊志委員長は、不許可になった例はないと認めながら、「共通理解が得られるまで議論を尽くす」と強弁しました。

 山添氏は、2014年に設置許可変更申請が出された大間原発(建設中)を例に、敷地の地質構造の審査が15回続き、専門家や規制委員会委員からも地層のずれを活断層とみるべきだと示唆されているとただしました。更田氏は「否定の立証にいたっていない」と答弁。また長期化する審査については、「科学技術的な意見を重ねている際にはアドバイスしたくなるところもあるんだろう」と答えました。

 山添氏は、「規制する側が手取り足取り指導して、納得できるまで審査を続けている」と批判し、「基準に満たないなら不許可とすべきだ」と批判。更田氏も「適正な規制を進める中には、不許可の判断も重要」と答弁せざるを得ませんでした。

(「しんぶん赤旗」2021年2月25日より転載)