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敷地内断層 活断層否定か・・泊原発の審査会合で規制委

 敷地内の断層が活断層かどうか焦点の一つになっている北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機について原子力規制委員会の審査会合が2月12日、開かれました。問題になっている断層の活動年代を特定する地層について、担当の石渡明委員は「後期更新世より古い堆積層であると判断に至る可能性が高くなってきた」と述べました。活断層ではないとする北海道電の主張を認める可能性が濃厚になりました。

 原発の新規制基準は、後期更新世(約12万~13万年前)以降新しく活動した可能性が否定できない断層を、活断層とみなしています。泊原発の敷地内には11本の断層が見つかっており、うち1、2号機の近くを通るF―1断層が審査で焦点になっています。

 この日の審査会合で北海道電は、新たな地層データなどでF―1断層は12万~13万年前以降動いていないと改めて主張しました。

 規制委は、結論を補強するデータの拡充を求め、それをもって判断するとしました。

 北海道電はデータを追加するのに1カ月程度かかると回答。

 北海道電が審査を申請したのは2013年7月です。

(「しんぶん赤旗」2021年2月13日より転載)