核ごみ、当然反対です・・北海道島牧村 はたやま氏に漁協
「拒否条例」 議会で可決
“北海道内に核のごみはいらない”―。日本共産党のはたやま和也前衆院議員・比例候補は2月20日、島牧村を訪れ、村議を務める濱野勝男島牧漁協組合長らと懇談しました。
村議会は昨年12月15日、議員の発議で「放射性物質等を持ち込ませない条例」を賛成多数で可決。提案者の一人が濱野氏です。近隣の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村が原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)受け入れの第一段階「文献調査」に応募したことに対抗し、核のごみ拒否を明確に示しました。
「文献調査でなんとしてもストップさせたい」と濱野氏。近隣の黒松内、蘭越両町での「核ごみ拒否条例」制定の動きに期待を示します。同席した野上儀廣専務理事は「漁業者は当然、反対だ」と語気を強めました。
片岡春雄寿都町長が、住民投票実施に背を向け、周辺自治体の理解を得ず調査に踏み切ったことが亀裂を広げています。
片岡町長主導で昨年9月に設立した「岩宇・南代別地区洋上風力発電導入推進協議会」から島牧漁協は脱退を表明。濱野氏は「藤沢克村長も脱退の意向だ」と話しました。
日本共産党の「新しい日本をつくる五つの提案」を渡したはたやま氏。「核のごみを生み出す原発を再稼働させない、『原発ゼロの日本』を実現させる政権を樹立するために市民と野党の共闘に力を尽くします」と表明しました。幸坂順子寿都町議が同行しました。
原発検証は無期限で・・新潟県に共産党が予算要望
日本共産党新潟県委員会と県議団は19日、花角英世知事に対し、来年度県予算への要望を提出しました。樋渡士自夫県委員長、遠藤玲子県議、たいらあやこ衆院北陸信越比例・新潟2区重複候補、藤ノ木浩子県議候補、滝沢しげる十日町市議、富井はるみ十日町市議候補、持田繁義柏崎市議が参加しました。
樋渡委員長は、コロナ対策として医療・介護施設等の職員・入所者の社会的検査と県独自の医療機関の減収補てん、中小業者への直接補償の実施、豪雪対策として災害救助法の柔軟な適用と重機の確保を要望。原発の問題では、「(事故原因など)三つの検証が終わらないうちは再稼働の議論はしない」「期限を区切らないで徹底的な検証をおこなう」という花角知事の選挙公約を貫くことを強く求めました。
遠藤県議は、社会的検査と医療体制の拡充、医療崩壊を防ぐためにも公立公的病院の統廃合を見直すよう要望。たいら氏は、佐渡航路の維持、コロナ禍のDVや若い女性の自殺増に対する対策を求めました。
花角知事は、「要望書を確認して必要なものは予算に反映させたい」「災害救助法は、しゃくし定規ではなく、状況に応じた血の通った運用を心がけたい」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2021年1月22日より転載)