愛媛県伊方町で、ことし最初の「伊方原発ゲート前座り込み行動」が11日に実施され、「原発を止めろ!私たちは止まらない。ことしもがんばりましょう」と熱い決意や連帯のスピーチやコールが続きました。再稼働へ向けて、ミキサー車やダンプカーなど工事車両が次々に出入りしていました。
「伊方から原発をなくす会」の近藤亨子代表は、昨年12月4日の大飯原発行政訴訟で大阪地裁が、原子力規制委員会の基準地震動の判断に誤りがあったとして設置許可を取り消す判決を出し、住民側が勝訴したと紹介。「大飯で間違っているとされた基準地震動の計算式は、伊方原発など全国の原発で使われている」と力説。伊方原発の設置許可も違法だとして、即刻廃炉にするよう求めました。
「脱原発アクションin香川」の溝渕裕子さんは「福島第1原発事故から10年を迎えます。ボランティアで東北に行き、甲状腺がんにおびえる若い女性に出会いました。その不安に政府は応えてきたでしょうか。一日も早く政権を交代させたい。力を合わせて原発廃炉、誰もが暮らしやすい社会へ向けてがんばりましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2021年1月15日より転載)