判決7月30日
東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた福島県浪江町津島地区の住民が国と東京電力に原状回復と損害賠償を求めた浪江町津島訴訟(今野秀則団長)の第33回口頭弁論が7日、福島地裁郡山支部(佐々木健二裁判長)で開かれ、原告7人と11人の代理人が最終陳述して結審しました。判決は7月30日と決まりました。
窪田たい子、佐々木茂、武藤晴男、三瓶春江、石井ひろみ、今野正悦、今野秀則の各原告が陳述しました。
佐々木さんは「高線量で行政区は崩壊し、取り返しがつきません。今のままでは廃村です。実態に即した判決をお願いします」と語り、三瓶さんは「義父を、亡くなった人たちを早く津島の土に眠らせてください。そして津島の若者たちが、ふるさと津島を誇らしく語れるようにしてください。ふるさと津島の未来を消さないでください」と述べました。
今野秀則団長は「全ての住民が安心して津島に帰れるよう、そのための力となる判決を下してください」と訴え。原告代理人は原状回復義務、避難慰謝料など損害論、結果回避可能性などについて意見陳述しました。
(「しんぶん赤旗」2021年1月8日より転載)