首都圏反原発連合（反原連）は１２月４日、毎週金曜日の首相官邸前抗議を行いました。大阪地裁が、関西電力大飯原発３号機と４号機（福井県おおい町）の設置許可を取り消す判決を出したのを受け、参加者は菅義偉政権に対し、同原発の廃炉や原発ゼロへの決断を迫りました。

　住民が耐震性や安全性に問題があるとして訴えた裁判で、裁判所は、原子力規制委員会の判断に「不合理な点がある」と指摘。首相官邸前で「大飯原発、そのまま廃炉」「関西電力は原発やめろ」とコールしました。

　メンバーの一人は「司法が明確な基準を示した。今回の判決は、各地の裁判にいい影響が出ると思う。反原連の抗議は、大飯原発の再稼働反対からスタートしたことを考えると感慨深い」と語りました。

　新型コロナウイルス感染症対策のため、抗議は反原連メンバーを中心に実施しました。

（「しんぶん赤旗」2020年12月5日より転載）