福井県高浜町議会は11月25日、全員協議会を開き、運転開始から40年を超えている関西電力高浜原発1、2号機(同町)の再稼働に同意することを賛成(10人)多数で決めました。日本共産党の渡辺孝議員ら3人が反対しました。
上尾徳郎議長は野瀬豊町長に同意と判断した報告書を手渡しました。役場前では、県内外から駆け付けた住民らが「老朽原発動かすな」と声を上げました。
採決前の自由討議で、渡辺議員は、高浜1号機の原子炉で脆化(ぜいか)が進んでいる問題について「専門家から危険性が指摘されている。避難計画も不十分であり、町民の命と安心を最優先に慎重に判断すべき」だと強調しました。
ほかの議員からも「40年超えは全国初で重い決断となるが、審議が不十分」「町民説明会では一般町民が参加できず、安全性の議論のみで、再稼働についての議題はなかった。議会でも議論が始まったばかりだ」との発言がありました。「町は前のめりで時期尚早だ」という発言もありました。
(「しんぶん赤旗」2020年11月27日より転載)