来たるべき総選挙で比例東海ブロック2議席の回復、3議席以上への躍進をめざす日本共産党三重県委員会と南部地区委員会は11月23日、小池晃書記局長を迎えて伊勢市で演説会を開きました。小池氏が「日本学術会議への人事介入など強権的で危険な政権は退陣させるしかない。次の総選挙で自公と維新に審判を下し、政権交代、野党連合政権を実現させよう。政治を変えるために一番よく効く薬が『日本共産党』だ。比例東海で2議席以上に躍進させてください」と訴えると会場は大きな拍手に包まれました。
小池氏は冒頭、「桜を見る会」の前夜祭をめぐり、東京地検特捜部が安倍晋三前首相の公設第1秘書らを事情聴取していたとの報道にふれ、「安倍前首相側が前夜祭の費用を一部負担していたことを示す領収書が存在していたという報道が真実なら、『一切負担していない』としていた安倍前首相の答弁が虚偽だったことになり、公選法や政治資金規正法違反の疑いも濃厚になる」と指摘。「安倍氏を国会に招致し、真実を語ってもらうしかない。当時、官房長官として安倍前首相を支えた菅義偉首相にも真相解明の責任がある。日本共産党はこの問題に決着をつけるまで頑張り抜く」と訴えました。
新型コロナウイルス感染防止に逆行する「Gо Tо」事業の見直しの対応を都道府県知事に丸投げする菅首相の姿勢を、小池氏は「あまりにも無責任だ」と批判。「『Gо Tо トラベル』より『Gо Tо PCR』。誰もが安心して旅行できるように、徹底した検査による感染者の保護は待ったなしだ」と訴えました。
コロナの下で医療や介護を切り捨てる政治の矛盾が噴き出す中、新自由主義からの転換を訴える野党の共闘が進んでいると強調。「来たるべき総選挙で政権交代を実現するために、野党共闘の要である日本共産党を躍進させてください」と呼びかけました。
さらに小池氏は、コロナ後の新しい社会への共産党の「七つの提案」を丁寧に紹介。37年間にも及ぶ運動で、芦浜原発の立地計画を阻止し、原発のない三重をつくった県民のたたかいに学んで「原発ゼロの日本にするために頑張りたい」と訴え。自民党議員の女性蔑視の暴言に抗議する署名の受け取りを拒否するなど「自民党ではジェンダー差別はなくならない。政権交代で力を合わせ、ジェンダー平等の日本をつくろう」と呼びかけました。
もとむら伸子衆院議員(衆院東海比例候補)は「地域医療を守るために全力を挙げたい」。しまづ幸広前衆院議員(同)は「政権交代で原発ゼロの日本をつくろう」と訴え。三重4区の中川民英候補が決意表明しました。
「フラワーデモみえ」呼びかけ人の長田伊央さんが応援演説。立憲民主党の岡田克也衆院議員、社会民主党三重県連合の五味靖幸幹事長がメッセージを寄せました。
(「しんぶん赤旗」2020年11月24日より転載)