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再稼働求める請願採択・・高浜原発 共産党は継続審査要求 福井・町議会

 福井県高浜町議会は11月6日、原子力対策特別委員会を開き、運転開始から40年を超えて老朽化している関西電力高浜原発1、2号機の再稼働を求める請願2件と陳情1件を賛成多数で採択しました。日本共産党の渡辺孝議員など4人は慎重に審査するよう継続審査を求めましたが、押し切られました。役場前では県内や関西圏から集まった住民らが「老朽原発を動かすな」と声を上げました。

 請願・陳情者との質疑で渡辺議員は、核燃料サイクルの破たんと、核のゴミが「(原発を)動かすほど出てきて何万年も放射能を出し続ける」と強調しました。

 討議では、渡辺議員が、ケーブルテレビで放送されている原子力規制庁の説明に寄せられる町民の意見や、慎重な審査を求めて提出された請願もふまえる必要性を指摘。ほかの議員からも「反対者の(請願の)意思もしっかり確認してからでないと判断しかねる」などの発言がありました。

 渡辺議員は「地域経済や雇用の確保は理解するが、忘れてはならないのは原発の危険性だ。福島事故は今も収束していない。原子力緊急事態は解除されていない」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2020年11月8日より転載)