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宮城県議会 女川再稼働 自公賛成・・請願採択 住民投票拒否の末

第2会場で、真剣なまなざしでモニターを見つめる傍聴者=22日、宮城県議会

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働をめぐって10月22日の宮城県議会で、賛成する請願を採択し、反対する請願を不採択にした自民、公明両党に県民の怒りの声が上がりました。

 コロナ禍で傍聴者が18人に制限されましたが、数十人の県民が傍聴に訪れ、間隔を空けてホールのモニターで傍聴しました。

 討論で日本共産党の金田基県議は、再稼働容認派の県議すらも求めていた避難計画の実効性が、まったく準備できていないと指摘。環境福祉委員会で再稼働反対の請願を請願者の趣旨説明も行わず不採択にしたと批判し、「国の方針、国策にひるむことなく住民の生命、安全を守る上で何が大事か判断すべきだ」と訴えました。

 自公両党は、再稼働反対の請願について何も言及せず、再稼働賛成の請願への賛意のみの討論に終始しました。

 2018年に再稼働の是非を問う住民投票条例制定を求める11万人余の署名が県議会に提出されましたが、自公が中心となり否決し、県民の声を聞く機会を奪いました。

 閉会後、「脱原発をめざす県議の会」と再稼働に反対する53市民団体が総括と抗議の集会を開催。高野博前女川町議(共産)が「自民、公明両党がまともに討論せず、県民に胸を張って見せられる議会ではない」と述べ、あいコープみやぎの高橋千佳理事長が「再稼働ありきで数だけで押す議会は理解できない」と怒りを表明。参加者で再稼働阻止に全力を挙げようと確認しました。

(「しんぶん赤旗」2020年10月23日より転載)